Background:
InTime はTNS (Total Negative Slack)の計算において、すべてのタイミングスラックタイプについて考慮に入れます。次のスクリーンショット(図1)のQuartus-II ソフトウェアで、「Design-wide TNS」はこのデザインのセットアップとリカバリースラックコンポーネントから算出しています。
図1: タイミング結果
仮にリカバリースラックをカウントするなら、TNSは -94.725 + -9.255 = -103.98 nsです。カウントしなければ、TNSは -94.725 nsです。デフォルトでInTimeは、TNSを計算する際にすべてのリカバリースラックコンポーネントを考慮に入れます。(下図2参照)
図2: TNS にリカバリー スラック コンポーネントを含む
しかしながら、ユーザによってはリカバリースラック(または他のスラックタイプ)を考慮せずに、TNSはセットアップ/ホールドタイミングのみを考慮しているかもしれません。
Solution:
InTime GUIのメニューから File > Settings > Vendor Toolchains > Intel Quartus-II/Quartus Prime を開き適切な項目のチェックを外してください。
図3:リカバリーとリムーバル スラックを含む
図4:リカバリーとリムーバル スラックを含まない
あるいは、Tcl consoleから下記を実行:
flow set goal_quartusii_enable_recovery_time_in_tns false
その結果、TNSは設定に応じて調整されます。(図5参照)
図5:TNSはリカバリー スラックを含まない
Applies to:
- Quartus-II
- Linux Operating System
- Windows Operating System
Knowledge Base ID: 201702071 - Last Review: Feb 07, 2017 - Revision: 1.0